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アイドルが好きです。

一生懸命頑張ることがSexy

2022年、年の瀬の慌ただしい空気の中、一通のメールが届く。なんとなくいつかそんな日が来るような気がしていた。でも、来ないかもしれないと、来ないほうがいいなとも思っていた。12月30日まで働いて、まだ実感がわかないまま大晦日。カウントダウンコンサート。夜が明けて、1月1日になって、ようやく、ゆっくりと寂しさが沁み入ってくる。

私は、当事者のようで当事者ではない。だから本当の寂しさはわからない。それでも、11年。5人のSexy Zoneの見ていた。

大人の決めたやり方 それが正解なの?

そう問いかけた子供が大人になるには十分な時間だった。子どもの頃描いた夢と大人になって描く夢が違うのはごく当たり前のことだと思う。新しいステージは飛び立とうと羽を広げたマリウスの姿は、とても美しかった。

強く美しい彼らはいつだってまっすぐ前だけを見ていて、その胸の中にあるものを教えてくれない。だから本当の気持ちはわからない。けれど、客観的に見ても、まだ子供だった彼らに大人が強いた道筋は、とてもではないけど楽しいだけのものではなかっただろう。それでも、11年間は大切な宝物だと眩い笑顔で言ってくれたマリウスの強さと優しさに、心から感謝している。

その胸に抱いた新たな夢が叶いますように。叶わないなんてことはないだろうし、何があっても、きっと、叶えられるのだろうけど、そう祈らせてほしい。

 

楽しいことばかりじゃなかったけど、思い出すのは楽しかったことだけで笑っちゃう。ボケてるんだか天然なんだか、よくわからない不思議な空気感で、それでも楽しそうに5人で笑っている姿が、宝石みたいにきらきらした笑顔で、ペンライトの海を見ていた5人が、浮かんでくる。

揺るがないと変わらないと思っていたものが変化していく寂しさは、何度経験しても慣れない。笑って送り出さなければと思ってはいたけど、やっぱり寂しい。頭ではわかっても、心はそう簡単に言うことをきいてくれそうにはない。でも、今はまだ、寂しくていいかな。私たちが、そして彼らがこだわり続けた5人のSexy Zoneの11年間にはそれだけの思い出がある。平坦ではない凸凹で今にも抜け落ちそうな大地を、傷だらけになりながら一生懸命走り続けた5人を見ていた時間にはそれだけの価値がある。

この寂しさは、11年間、5人が最高にSexyだったという証明だから。