I like what I like

アイドルが好きです。

HiHi Jetsと美 少年と私の夏〜Summer Paradise 2020俺担ヨシヨシ 自担推し推し緊急特別魂

 

夏だ。死ぬほど暑い、燃える、夏。

HiHi Jetsと美 少年のサマパラを見た。明確に覚えている最後のJr.の現場は2012年のフレジュコンだと思う。EXやクリエも行ったけど前後関係がまったく不明。あの頃、究極の迷走期だったな。毎週違うグループの現場に行っていた。

それはさておき、発表された瞬間、やべぇ……と思ったタイトルの配信が、今年の夏唯一の現場になってしまった(手洗い祭りが控えているので厳密には唯一ではないかもしれないけど)。こんなつもりじゃなかったんですけどねぇ。手軽に見れるYouTubeというコンテンツにジャニーズJr.を進出させた事務所の思うツボだ。オタクに暇を与えると碌なことがない。

ある日突然ほとんど前情報もなく準備も覚悟もなく現場を見たので、間違っていることもあるかもしれない。でも、これが私に見えた世界だ。

 

#推し推ししてるぜハイハイジェッツ

結果的にはいびー両方を見ることになったけど、HiHi Jetsの配信を見ようと決めたのが先だった。HiHiの曲がすごく好きだ。ただ黙って待ってたら集まってこないようなオリ曲が好きだ。待ってて集まってきたなら運がいいとしかいいようがない。絶対楽しい。この曲たちが歌われる現場が楽しくないわけがない。

期待していい、という友人の言通りのクオリティだった。まだ二十歳前後の子どもが考えているにしてはできすぎていて正直驚いた。コンサートとは何かが、夏のコンサートとは何かが、わかりすぎている。今しかないキラキラした輝きに切なくなるのが夏コン。どこか遠くへ走り出したくなるのが夏コン。青い空が見える。無観客なのにペンライトの光が見える。そういう目に見えないものを想像させてしまう力がHiHi Jetsのコンサートにはあった。

選曲がいい。構成もいい。演出もいい。曲の繋ぎもとても上手だと思った。会場やセットの使い方も上手い。この規模でこの予算でやれる最大限のことができているのではと思った。お前らこれがすきだろ?と目の前に突き付けられる感じがする。そして、それが外れてない。日替り・回替りの要素は、普段の現場だと好きだけど複雑な気持ち。でも、配信だと割と心穏やかに見られたしむしろ然るべきなのかもしれないと思う。(それでも見たかったと思うものはあるけど)配信だからこその、映像で見せることを前提にしている演出も良かった。そういうところも含めて『妥協ではない』んだなと思った。夏コンで Oh! Yeahやる子 間違いない。俳句にしてみた。夏コンは夏の季語です。

HiHi Jetsが投げてくる球はど直球で重い。パフォーマンスも挨拶も。それを端的に表しているのがメンバー紹介のラップ、だぁ〜くねすどらごんなのかなと思った。なんちゅー歌詞書くんや、猪狩蒼弥。オブラートとか八つ橋とか包むものはぜんぶどこかに捨ててきた抜身の刀みたいな歌詞だった。けど、それが嫌いじゃない。なぜなら私はCOOL&SOULとHip Pop Boogieが好きだから。野心が好きだ。まだ大半が十代の少年たちが野心を歌うのは強烈だと思う。それでも、私は野心が好きだ。

五人を見ながら、なぜか相葉くんのFriendshipの歌詞を思い出した。感じたのはそんな生優しい感情じゃないけど、妙にしっくりきた。あくまで主観ではあるけど、五人でスクラムを組んで、自分たちの力でのし上がっていく、そういう気概をHiHi Jetsに感じた。

それなのに楽しそうなのがいい。彼らがコンサートを楽しんでいるから、ともすれば物騒で不遜に見えるその気概が、すごく尊いものに感じる。きっと大丈夫、ハッピーすぎて大丈夫じゃない。

もっとこわいかなぁと思っていたけど、有望さに対する戦慄はあるものの、彼らが表している意志について恐れ慄いたりはしなかった。むしろ、こっちも燃える。火種起こしてくれたなら、枝くべるしかないよね。燃やしてやろうぜ、大きな炎。

グループとして五人が好きだと思ったから、誰がというのは明確に決められなかったけど、強いて言えばさくちゃんが好きだなと思った。歌もダンスもコメントも、すべてが風みたいに軽やかでいい。その対極にあるのはゆうぴーなのかなと思ったけど、その熱さがいい。パフォーマンスを見て一番印象が変わったのはゆうぴーだと思う。すごく好きになった。はしみずはさすがに見せ方がうまくて、伊達にJr.10年やってなかったし、ガリサンはめちゃくちゃ我が強いけど思ったよりまだまだ子どもの表情をしていた。この子どもたちが、強くて、優しくて、好きだ。

本当に良すぎて二回しか見れなかったのが悔しい。次があるなら絶対土日にしてください。

 

#びーパラ

明けた翌日、美 少年の配信。

事前に『セクゾの国際フォーラムの気持ちで見てほしい』と伝えられていたからそのつもりで見たんだけど、全然国際フォーラムじゃなかった。デビュー後数年のただかわいいだけの虚無コンを想像していたけど、全然虚無じゃなかった。みんなが楽しみにしてたけどできなかった三人三人のクリエを見せたいという、優しくて愛おしい子どもたち。

最初から国フォの気持ちで見ていたので、かっこいい曲がちゃんと様になっていて、全然大人じゃん?!と驚いた。私はここがスタート地点で比較対象がないけど、今だからおいしい、等身大のかっこよさを感じた。オリ曲もいい。恥ずかしい話だけど、Cosmic Melody以外のオリ曲はこの配信でほぼ初めて聴いた。HiHiとは全然違うんだけど、なんとなくこの曲をこの子たちが歌っているのは納得できる。しっくりくる。そして、ところどころに感じるジャニーズのエッセンスに泣きそうになる。ねぇ もっとを聴いているとすごく落ち着く。私はこれを、知っている。そこからの本編最後のSTAYが本当によかった。十代の少年が歌うSTAYは硝子みたいだ。本当はまだまだ『たった』なんて言えない未来を彼らが誓うことはすごく儚くて切ない。壊れやすくて、でも、すごく強い。不確かなものが溢れている“今”だから、余計にそう思うのかもしれない。

なによりも、彼らがジャニーズであることが嬉しかった。オープニングの着物衣装も、よいとこも和太鼓も扇子も、先輩たちが綿々と受け継いできて、オタクが毎回ひっくり返ってきた俗に言う“トンチキ”を、この子たちは守ってくれるんだ。誰に言われたんだろう。どこでそう思ったんだろう。過去を知らない私はわからないけど、それが彼らの意志であってほしいと願う。Jr.界隈から離れたところから見ていたから、正確なところはわからないけど、はいびーはジャニーさんが作ってきたものを彼のそばで直接受け取った最後の世代なんじゃないだろうか。美 少年には、できればもう少しの間だけでも、欲を言えば遠い未来に行っても時々思い出して、私たちにそれを伝えてほしいなと思った。そんな期待に応えてくれそうな優しさが彼らにはあるから、そうやって少し願ってしまう。ただ太鼓の音量は調整してほしいので!ドンドンドンドンうるせぇので!頼む!!

つい一週間前、私は金指くんのことを何も知らなかった。概ねそのルックスの甘さと突飛な言動に惹かれて見切り発車で推すことを決めた。衝動的すぎるけど、心が赴く方に足を踏み出すことを躊躇っている暇はない。だって今しかないから。この配信で、ほぼ初めて金指くんのパフォーマンスを見ることになった。今までほとんど何も見ていない。少クラはちょっと見たけど、それはまたコンサートとは違う。正直なところどう感情が振れるかわからなかった。だけど、今は後先考えなかった自分の判断に太鼓判を押したい。ニュアンスのある表情がいい。堂々とした雰囲気がいい。そして、意志が強そうなところがいい。得意なことを見せたいという思いも、そのための努力も、すごくいい。十六歳にしては大人びているけど、その大人びたところがリアルだった。これまで好きになってきたアイドルたちの十六歳の頃もこんな感じだったかもしれない……が、金指くんは段違いに大人びている気もする。いつもにこにこ笑っていてなんだかよくわからない不思議な言動を見せる彼の内側には、“こう在りたい”というしっかりとした意志が潜んでいるのかもしれない。と何も知らないなりに思う。英語、頑張ってるね。アクロバット、頑張ってるね。きっとまだまだ背も伸びるし、もっとかっこよくなる。自分が信じるものを強く発信していける大人になる。そんな気がした。それが、見たいと思った。

YouTubeを見ていると、美 少年はみんな素直で角がなくていい子に見える。そこがすごく素敵で安心感があるけど、それはいい時も悪い時もあるだろうなと感じていて、特にコンサートではどういうふうになるんだろうなと思っていた。でも、そんなのは杞憂で、自分たちのステージにちゃんと使命感を持って取り組んでいると感じたし、ちゃんと自我もあると感じた。そしてかわいい。申し分ない。伸び代をどんどん伸ばしていってほしい。未来には、光しかないので。

 

 

今までJr.担だったこと、ほとんどない。明確に担当といえるのはデビュー前の亮ちゃんぐらい。とても楽しかったけど、ずっとこわかった。信じていたものをぐちゃぐちゃにされたこともある。正直な話、Jr.担になるのはこわい。だから、できるだけジャニーズJr.とは距離を置きたかったんだけどな。趣味の世界でさえ、人生は思い通りにはならない。だから、最高に楽しい。

残暑の太陽の光は厳しいけれど、美しく、優しい。

早くHiHi Jetsと美 少年の現場に行きたいな。気にやまない程度に、この子たちが成長していく姿を追いかけてみたい。まだ何も決まっていない見えない未来を一緒に楽しみたい。

そして、彗星のように現れたお星様が好きな金指一世くんのことを、これからも大切にしていきたい。

 

2020年8月22日