ジャニオタ10000字(セルフ)インタビュー〜A.B.C-Z 戸塚担ricoさん編〜
みなさん、こんにちは。こんばんは。おはようございます。
新型コロナの流行で、暗い世相が続いています。東京は、先週末から週末の外出自粛要請が出され、平日夜間も外出自粛。でも、仕事は行っています。なんでや。とはいえ、国や都道府県、そして企業トップはなかなか難しい判断を要する場面だと思うので、偉い人が道筋を決めてくれるまでは、自分にできる予防と自分がキャリアだった時のことを考えた行動をするだけです。手洗い動画、みんなで見よう!!
(こんな時でも100%忠実に踊るA.B.C-Z笑いました!メイキングみたら個性出して!とか言われてるグループもあったけど、A.B.C-Zはなんて言われたんだろう…?)
おうち時間満喫するために、ブログを書きます。何書こうかなと思ってたんですが、最近仕事以外で人と喋っていなくておしゃべりな私は死にそうなので、自分自身に10000字インタビューをすることにしました!暇を持て余したジャニオタの奇行!!
茶番すぎますが、良ければお付き合いください。あ、本当に10000字あるので長いです!
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さて、今回から始まりましたジャニオタ10000字インタビュー。某アイドル誌での人気コーナーのジャニオタ版です。
ジャニオタの数だけ、想いがある。一人のジャニオタにスポットを当て、ジャニオタ歴とともに、彼女たちの熱い想いを10000字でお届けします。
初回である今回は、A.B.C-Z 戸塚祥太さんのファンricoさんにお話しをうかがいました。
翔くんはやっぱり特別だと思います。
ーーーまず最初に、担当と担当歴、ジャニオタ歴を教えてください。
担当はA.B.C-Zの戸塚祥太くんです。担当歴は2014年からで6年。ジャニオタ歴はファンクラブに初めて入ってからだと20年くらい? でも、それより前からジャニーズは好きでした。
ーーー20年! 長いですね!
長いですかね?! 私の周りにもジャニオタ何十年選手もちらほらいるからレアキャラではないつもりなんですけど……。まぁでも確かに子どものころは20年もジャニオタしてるとは思ってなかったですけど。あと、私は途中ブランクもあって、本当に20年選手ではないので。
ーーーなるほど。初めてファンクラブに入ったのは約20年前ということですが、最初は誰のファンクラブに入ったんですか?
2001年に嵐のファンクラブです。櫻井翔くんが好きでした。
ーーーきっかけは何だったんですか?
当時、『天国に一番近い男 教師編』というドラマに翔くんが出てたんですが、それを見て。藤堂あゆみという表向きは優等生なんですが、ちょっと訳ありの役で。たまたま見た回で、ゴム手袋つけてピンクの聴診器を持って、保健室の先生の雨宮アンナを脅すシーンがあったんですよ。それが衝撃的すぎて「えっ、めっちゃこの人好き!」って…(笑)
ーーー独特な理由ですね(笑)
そうですよね(笑)幸い両親が理解があったので、その年の夏にはファンクラブに入りました。
ーーーコンサートにも行かれたんですか?
はい。初めてのジャニーズのコンサートは2002年の冬コン(『ARASHI All Arena tour Join the STORM nagoya osaka yokohama』)の大阪城ホールでした。当時、地方に住んでいたので、初のコンサートが初の遠征でしたね。
ーーー初めてのコンサートは楽しかった?
めちゃくちゃ楽しかったです! 席がバクステ側のスタンド前列で、友だちが大野くんからファンサもらってて感動しました。全員大野担じゃなかったのに「大野くん、やばい!」って大興奮(笑)
子どもの頃は、周りに山と田んぼしかない田舎に住んでいて娯楽も少なかったので、ジャニーズのコンサートの華やかで楽しい雰囲気に一気に魅了されましたね。
ーーーそれからずっと嵐を?
いえ(笑)当時の私はとにかく飽きっぽくて……色んなものに興味を持ってハマるんですけど、基本的に一年続くことはなかったんですよ。嵐も一番好きだったのは一年ぐらいだと思います。好きになってすぐにジャニーズJr.にも興味を持ちはじめましたし、一番好きなグループもSMAP、デビュー前の関ジャニ∞と変わっていきました。
ーーー渡り歩いてますね(笑)
そうなんですよ! もう全然続かない!(笑)嵐のファンクラブに入る前から、一年から半年周期ぐらいでSMAP、KinKi、TOKIO、V6、ジャニーズJr.と順番に好きになっていたので……本当に“続かないこと”については家族にも友だちにも定評がありました。
ーーージャニーズがずっと好きだったんですね。
そうですね。ずっとジャニーズが好きです。SMAPはもちろんTOKIO、V6、KinKi Kidsも勢いのある時でしたし、いわゆる“ジュニア黄金期”真っ只中で、やっぱり目にする機会は多かったですし。それでも、ハマらない子もいることを考えると、やっぱり素質があったのかなぁとも思いますけど。
ーーー素質というと?
夢見がちで、華やかなものが好き! 中性的なイケメンが好き!(笑)あとは、自分が置かれている状況からの逃避という面もあったかもしれないですけど。
ーーー逃避したい何かがあったんですか?
うーん……田舎で生活することの退屈さやプレッシャー……あとは、学校がとにかくきらいだったので(笑)そういう“嫌なもの”をジャニーズに触れている時は忘れられるし。応援してる中で、気持ちが新たになって、目標ができたりしますし。
ーーー目標?
翔くんの後輩になりたいから慶應義塾大学に行きたいと思って、勉強頑張ってみたりとか(笑)学校が好きじゃなくて、勉強も頑張る気にはなれなかったから、そんな自分が変わるきっかけになる出来事だったとは思います。今考えると、ですけどね。
ーーー櫻井さんの影響力は大きかったんですね。
そうですね。今までの自担それぞれに思い入れがありますけど、翔くんはやっぱり特別だと思います。尊敬しています。
久しぶりにジャニーズのコンサートに行くと「帰ってきたな」と思いました。
ーーー最初にブランクがあるとおっしゃってましたけど、それはいつから?
2003年〜2008年の5年間です。2002年の夏に『ANOTHER』という舞台を観に行って、それから亮ちゃん(錦戸亮)が好きだったんですけど、2003年にNEWSがデビューすることになって、それがすごくつらくて……。私は関ジャニ∞が好きだったから、ふたりを取られた! みたいな気持ちになっちゃったんですよね……。それからジャニーズとは距離を置こうと思いました。
ーーーきっぱりとやめられましたか?
ファンクラブと情報局はやめました。でも、2004年に関ジャニ∞がデビューしたので、ずっとCDは買ってましたね。テレビに出てたら見たりもするけど、自分の認識としてはジャニオタではなかったです。
ーーーそれまでジャニーズに熱中していて、急にそれがなくなったら、つまらなかったんじゃないですか?
それがそうでもなかったんですよね(笑)生活がガラッと変わった時期でもあったので、私生活が忙しかったのもありますし、他のジャンルにハマったりしてました。趣味がないと生きていけないので常に何かに熱中してましたね。ジャニーズに限らず他のジャンルでもなかなか持続はしなかったんですけど(笑)
ーーー“続かない”んですね(笑)そこからジャニーズに戻ったきっかけは?
2008年にちょっと私生活でつらいことがあって、そのタイミングでちょうど関ジャニ∞の『PUZZLE』というアルバムが出たんです。その中の『渇いた花』という曲が大好きで、心の支えになっていたんです。すぐにツアーがあって行きたいなぁと思ってたんですけど、ファンクラブには入ってなくて。諦めようとしていたら、友だちが『Jチケット(かつてあったジャニーズのチケット一般発売システム)』でチケットを取ってくれたんです。東京ドームの2daysだったんですけど、行くなら両日行きたいなぁとmixiでチケットを譲ってくれる人を探して、結果的に両日行くことになりました。私、やると決めたら絶対やるんで(笑)
ーーー力強いですね。久しぶりのコンサートはどうでしたか?
最高でした! 最後に行ったコンサートが、関ジャニ∞の『関ジャニ8 X'masパーティー2003』で松竹座での公演だったんで、次が急に東京ドームで規模の違いにびっくりしましたけど(笑)
ジャニオタではなかった期間にも、多くはないですが他のアーティストのライブに行く機会もあって、それももちろん楽しかったんですけど、久しぶりにジャニーズのコンサートに行くと「帰ってきたな」と思いました。ここが私のホームだなって(笑)
ーーージャニーズのコンサートは違いますか?
比べられるほど他を見てないからなんとも言えないですね。ただ、私の肌には一番合っていると思います。派手なセット、特効、コールアンドレスポンス、手振り、ペンライトの光、そして普段はテレビでしか見られないキラキラしたアイドルが目の前にいる。そういう非日常感が気分を高揚させてくれます。
風磨くんの優しいところが一番好きでした。
いえ、それが違うんです(笑)ここから先もまた続かなくって。話すと長くなるんですが、いいですか?(笑)
ーーーまたですか(笑)どうぞ、お願いします(笑)
ほんと、すみません(笑)翌年の2009年にまた嵐が好きになったんです。ちょうどデビュー10周年の5×10の年ですね。友達が、最近嵐も好きと言い始めて、その子と一緒に嵐のコンサートに行きました。それから3年ぐらいは嵐と関ジャニ∞を並行して好きでした。その頃の嵐は飛ぶ鳥を落とす勢いでしたね。昼と深夜のレギュラー番組がゴールデンプライム枠に移って、毎日のようにテレビに出て、雑誌にも出て、本当にすごかった。関ジャニ∞もドーム公演が当たり前になって、存在感が増してきた時期でした。その感じが心地よかったし、嵐や関ジャニ∞を通じてできた友だちがたくさんいたのでとても充実した日々を過ごしていました。
ーーーいいことばかりじゃないですか。でも、続かなかった?
はい(笑)生来飽きっぽいんですけど、ただ単純に“飽きた”というわけではなかったと思います。
ーーーでは、どうして?
周りの影響というのもあると思います。2012年頃に、嵐や関ジャニ∞をきっかけに仲良くなった友だちの多くが若手グループのコンサートに行き始めたんです。最初はあまり興味がなかったんですが、やっぱりみんなの話を聞いていると楽しそうで……嵐はコンサートのチケットが取りにくくなってましたし、関ジャニ∞もツアーが年一回だったので、それ以外の期間は暇で……私も行ってみようかなぁと軽い気持ちで若手グループのコンサートに行きました。
一番最初に行ったのはHey!Say!JUMPのコンサート。他にもSexyZoneやジャニーズJr.のコンサートにも行きましたね。2012年、2013年は毎週のように違うグループのコンサートに行っていたので、いわゆるDDというやつでした。Hey!Say!JUMPの高木雄也くんや、今はSixTONESとしてデビューしている松村北斗くん、色んな人を好きになりましたけど、最終的にSexyZoneの菊池風磨くんに落ち着きました。この辺で好きになっている子たちみんな同じ系統なんです(笑)
ーーーたしかに(笑)菊池さんのどんなところが好きでしたか?
顔も好きだったし、歌も好きだったけど、風磨くんの優しいところが一番好きでした。私が風磨くんを好きになった頃って、SexyZoneとしては少しつらい時代で、勝利健人風磨と聡マリの間に、事務所が明確な格差を作っていた時代だったんです。そういうファンにとっても、本人たちにとってもつらい時代に、わかりやすい言葉できちんと発信をしてくれることも何度かあって、そういうところがすごくいいやつだなと思っていました。
あと、もがいているところも好きだった。
ーーーもがく?
ちょうど大人と子どもの間の微妙な時期だったんですよね。想像でしかないですけど、彼自身も折り合いをつけていかなければならないことがあったのかなと。でも、うまくつけきれないところが、人間らしかった。もちろんムカついたこともありましたけどね。『菊池風磨更生計画』なるものの話を聞いたこともありますけど、当時の風磨くんは傍目にも荒れてるように見えましたから。
ーーーアイドルの人間らしさに魅力を感じたということですね。
はい。“人間らしさ”って、アイドルにとって必要な要素だと私は思うんです。世間の人に対してアピールできるものではないと思いますけど、ファンにとっては変わろうとしている姿や必死な姿も魅力的に感じる。別にそれを開けっぴろげにしてほしいというわけではないんです。纏う雰囲気や言動から勝手に想像するので(笑)そういう余地が残っている人だと、一気に心の近くまで入ってくる気がします。
大体の場合は、その時に答えはもらえないんですけど、後になってアイドルが答えあわせをしてくれる瞬間も好きなんですよ。子どもの頃、大学生活と芸能活動を両立していた翔くんを見て「この人は戦ってるんだな」と思っていたんですよ。当時はめちゃくちゃギラギラしてましたしね。実際、後になって、アイドルだからと言われたくないから頑張ったというようなことを話したことがあって、やっぱりそうだったんだなぁと思うと同時に、それを話せるタイミングがきたんだなぁと嬉しくなったりして。たぶん自分が思っていたことと違っていても、もしかしたら想像すらしていなかったことでも、同じように思ったと思います。
翔くんも風磨くんもそうだし、戸塚くんも。私が好きになった人たちは、ファンとの答え合わせが上手な人が多いですね。
戸塚くんの未来を見てみたいと思ったんです。
ーーー戸塚さんのお話が出ましたが、戸塚さんを好きになったきっかけは?
複数あるんですけど、戸塚くんをという点では2013年の『ABC座 2013 ジャニーズ伝説』を観に行ったことですかね。ジャニーズ伝説の初演で一幕が初代ジャニーズの話、二幕がA.B.C-Zの話とショータイムだったんですけど、二幕のA.B.C-Z伝説がすごくよくて、ファンでもないのに大号泣しました(笑)実際のA.B.C-Zの軌跡をもとにしたストーリーなんですけど、後から加入した橋本くんが悩んでいる時に戸塚くんが励ますシーンで心を鷲掴みにされましたね。
最初は、はしとついいな〜から始まりました。
ーーーはしとつ……橋本さんと戸塚さんですね。おふたりの魅力とは?
お兄ちゃんと弟みたいな関係ですかね。あとから加入した橋本くんは、元々仲の良かった戸塚くんを頼ってたんだろうなと思いますし、戸塚くんは橋本くんのことを可愛がっていたし助けようとしていたんだと思います。最近は橋本くんが大人になったので、関係性も変わりましたけど、今は今で戸塚くんが子離れできない父親みたいで面白いです。
ーーー担当歴は2014年からということですが、期間が空くのはなぜですか?
なかなか担降りできなくて……。理由は色々あったとは思いますが、本当に私が戸塚担になるの? という思いがあったからですかね。戸塚くんのことは昔から知っていたから、今更感もあって……(笑)実際昔からの友人には「なんで今更とっつー?(笑)」って言われましたし。
あと、周りから「とっつーは沼だよ」って脅されたからこわくって!
ーーー沼?
ハマると抜けられなくなる(笑)その通りになっちゃいましたね。でも、今考えると悩むってことは、もう担降りするとは決めていたんだと思います。きっかけがほしかった。
ーーー女心は難しいですね(笑)担当を増やすということは考えなかったんですか?
考えなかった、というか、増やすという考えも浮かばなかったですね。器用ではないので同じ熱量を複数の人に注ぐことは絶対できないので。今でも翔くんや風磨くんも好きですけど、担当は戸塚くんだけです。
ーーーはっきりされているんですね。では、それだけ悩まれたのに担降りを決意した理由はなんですか?
未来を感じたからです。2014年の7月に、戸塚くんの初座長舞台があったんです。『出発』というつかこうへいさん戯曲を少年隊の錦織一清さんが演出された舞台なんですけど、この舞台の戸塚くんがすごく良かった……良くなっていった、という方がニュアンスは伝わるかな。プレビュー公演から千穐楽まで何度か観劇したんですけど、表情が全然違っていて……たった数週間で人が変わる様子を目の当たりにして、感極まってしまって。直感なんですけど、「この人はこれから変わっていく人だ」と思いました。だから、戸塚くんの未来を見てみたいと思ったんです。
ーーーその時の直感は当たりましたか?
当たりましたね。仕事面でもそうですけど、彼自身の変化が目覚ましい。さっき答え合わせの話をしたんですけど、戸塚くんは答え合わせの鬼みたいなところがあって(笑)何年か後に突然、実はあれはこうだったんだ……って教えてくれることがあるんですよね。その答えから彼のいい変化がどんどん見えてくるんです。
ーーーたとえば?
あくまでも私の主観として聞いてほしいんですけど、戸塚くんっていいかっこしいなところがあって、みんなの期待に応えようと頑張るんですけど、応えきれなくて顰蹙を買う場面もあったんです。そういうところが少なくなったかなぁと思います。いい意味で頑張らなくなったというか。今は、ブログにバンダナの自撮りを毎日アップしたりしているので。
ーーーバンダナってなんですか?
バンダナ巻くんですよ、気合入れたい時に。昔はそれが一部のファンに不評で不評で(笑)でも、最近はそれを好意的に受け止めてる人も多いと思いますね。昨年の夏になって、本人がジャニーさんから言われたから巻いてるって公言しましたし。
ーーーなぜ今になって公言されたんでしょうか?
それは本人しかわからないですけど、言っていい、もしくは、言わなければいけないと判断するタイミングだったんでしょうね。本当の理由はわからないけど、その行為自体に対して、強くなったなぁとも思いました。それを知ることでもしかしたら後悔する人がいるかもしれないし、ファンの感情を制限することになってしまうかもしれないけど、自分が知っていてほしいから口にしたわけですから。昔だったら言わなかったんじゃないかと思っています。優しい人だから。
私も戸塚くんが見ているような世界を見てみたいと思うんです。
ーーー先ほど、“続かない”とおっしゃっていましたが、戸塚さんのファンは6年と長く続いていますね。何か理由はありますか?
大きな理由はふたつですかね。
ひとつは現場が多いこと。A.B.C-Zを好きになってから基本的にいつも忙しくて、次から次にチケット代の振込みをしてますから(笑)現場がすべてではないと思いますが、私は生で見る機会が多ければ多いほど熱量を維持できるみたいです。
もうひとつは、戸塚くんが自分と似ているからかな。怒られそうですけど(笑)でも、戸塚くんのことを自分と似ているって思う人って相当数いるんじゃないかな? 確かに突飛なところはありますけど、考え方や抱えている悩みはすごく一般的な気もするんです。それを発信するか、しないかの違いだけで。
ーーーどういうところが似ている?
うーん……めんどくさいところ!(笑)戸塚くんめんどくさいなぁ〜って思いながら、私もめんどくさいんだなぁ〜って思います。あと考えすぎなところとか、答えを探しがちなところも似ているかなぁと思います。
ーーー自分を見ているような気持ちになる?
半分はYes、半分はNoですね。ずっと自己投影しているわけではないけど、まったくしていないわけではない。戸塚くんが自分を語っている時は、自己投影していると思います。だから、妙に心が共鳴するんですよ。もちろん全部似てるわけではないから、まったく響かない時もありますけど。
あとは、戸塚くんのように在りたいと思うアイコニックな存在でもありますかね。
ーーーどういうところがそう思わせるんですか?
すごく無垢なところ、大人になりきらないところですかね。
例えば、好意的な感情を向けられることに対して無防備なところとか。小さい頃って、好意的な感情を向けられると素直に受け止められた気がするんです。でも、大人になっていくと猜疑心も育ってくるし、めんどうだなって思うこともあるし、申し訳ないけどありがた迷惑なこともあるじゃないですか。でも、戸塚くんは好意的な感情……彼の言葉を借りて言えばLOVEですかね、それを向けられることに本当に無防備だし、自然に受け取っているように見える。そういうところはすごいなと思う。
あとは、誰かに救われているところ。人に救われたと感じるときれいな気持ちになりますし、そもそも救われていることに気付けること自体、心がきれいな証拠だと思うんです。ネガティブな感情でいっぱいいっぱいになってしまった時に、戸塚くんから彼が誰かに救われた話を聞くと、あぁまたやっちゃったなぁと反省しますね。
戸塚くんは文章をたくさん書くんですけど、そこで彼が私たちに届けてくれる“彼の目を通して見た世界”って本当にきれいなんですよ。真っ白な光、青くて高い空、緑の匂い。息がしやすくてすごく幸せなのに、泣いちゃいそうになるほど切ない。自分の見ている世界は自分の気持ちでいくらでも変えられるので、私も戸塚くんが見ているような世界を見てみたいと思うんです。
もっとたくさんの人に戸塚くんの言葉が届くようになってほしいですね。
ーーー担降りを考えたことはありますか?
ないようなあるような。緩やかにもうやめるのかなぁと思ったことはあります。2016年だったかな。2015年は映画2本、ドラマ1本に主演舞台1本、いい仕事もたくさんあって充実した一年だったから、2016年はうーん……失速してしまったように感じてしまって。ちょっと冷めちゃった。現場に行く回数も半分以下になって、2016年は半券の数が少ないですね。
ーーーそこから持ち直した理由は?
2017年がデビュー5周年だったんです。その年のツアー初日、戸塚くん、絶不調で(笑)私は参加してなかったんですけど、友だちから聞いてさすがに私もいやな気持ちになっちゃって。でも、そこからの持ち直し方がよかった。タイムリーに感情を教えてくれない人だと思っていたんですけど、すぐにブログでちゃんと言及してくれて、そこで変わったなぁと思えたんです。それから、そのツアー中の戸塚くんが本当に楽しそうで。そうだなぁ……“愛が溢れちゃった”って感じだったんです。本当についうっかり愛が溢れてしまったように感じられて、そういう無意識の感情の洪水に触れた時って、どうしても心を揺さぶられてしまうんですよね。だから、それまで以上に戸塚くんを好きになって、熱量は落ちず今に至ります。
ーーー戸塚さんにこれから期待することは?
なんだろう……生きててくれるだけでいいんですけどね。本当に(笑)
私はあまり、こういう仕事をしてほしいとか、こういうふうに活躍してほしいとかいう希望がなくて、どちらかといえば、戸塚くんが戸塚くんの人生を戸塚くんが望むように生きてくれることを望んでいるんです。“生きてるだけでファンサ”ではあるけど、そこに“戸塚くんが望むように”というのがプラスアルファされればより嬉しいかなと思います。戸塚くんが舞台作りたいって言うならそれを応援するし、めちゃくちゃ有名になりたいって言うならそれを応援するし。
ーーーそれでricoさんは楽しいですか?
不思議なことに楽しいんですよね(笑)
あぁ……でもひとつだけ欲張っていいなら、戸塚くんのことをもっとたくさんの人に知ってもらえたらいいなと思ってます。私みたいに戸塚くんの生き方に勇気付けられたり何かを気付かされたりする人が、実はたくさんいるんじゃないかなって思ってしまうので、もっとたくさんの人に戸塚くんの言葉が届くようになってほしいですね。
ーーー戸塚さんのことを話している時のricoさんは楽しそうですね。
ですよね!(笑)自覚してます! 本当に楽しくって、幸せで、こんな気持ちにさせてもらっていいのかなぁって、いつも思ってるんですよ。
トンチキな人生をありがとう!!
ーーージャニオタになってよかったと思うことはありますか?
普段出会えない人とたくさん出会えたことですかね。色んな人の話を聞いていると本当に視野が広がります。ジャニオタの集まりは一種の異業種交流会なので(笑)
ーーー逆によくなかったことは?
お金が貯まらない!(笑)
ーーージャニオタとしての目標はありますか?
目標?(笑)うーん……やりたいと思っていたことは戸塚担になって全部やり尽くしたので、今は特にないです。ただ、20年前と同じように体は動かなくなったので、ジャニオタを続けるためにも健康に気をつけたいですね(笑)
ーーーricoさんにとってアイドルとは?
月並みな言葉ですが、アイドルは、人生に彩りを与えてくれるもの。なくても生きていけるんですけどね、やっぱりないと寂しいんです。こんなご時世だから余計に思いますね。
与えられる彩りは人によって違うと思いますけど、私にとっては直接的な感動と、アイドルに鼓舞されることで私生活もより良いものになっていると思うので、そういった点でも。
ーーーでは、ジャニーズの魅力とは?
受け継がれてきた伝統とそれを受け継いでいくことができる子たちが集まっているところですかね。やっていることは“トンチキ”なんてよく言われますし、私たちも何やってるのか今ひとつわからなかったりするんですけど。そういうことに対してふざけず、真正面から誠実に取り組めることってすごいことだと思います。
ーーーでは最後に、自担である戸塚さんとジャニーズへのメッセージを。
ジャニーズへのメッセージって規模が大きすぎるんですけど(笑)戸塚くんへは、健康に気をつけてください、と、これからもずっと応援しています。ジャニーズへは……トンチキな人生をありがとう!! ですかね。
非常に楽しそうにお話ししてくれたricoさん。時折、目を潤ませ、語尾を震わせながら話す様子から、現在の担当である戸塚さん、そしてジャニーズへの深い愛情が感じられました。
次回はどんなお話が聞けるのか。乞うご期待。