どこかで誰かが見ていて、必ず伝わる〜ぼくらのショウタイム〜
いまさらー!って感じですが、CSでのテレビ放送も終わったのでぼくらのショウタイムについてブログを書きました。みんな見てるだろう…ということでネタバレ辞さず。
1. ぼくらのショウタイムとは
A.B.C-Zの橋本くんと塚田くんが準レギュラーとして出演している名古屋テレビ放送(以下メ〜テレ)の土曜朝の情報番組デルサタとA.B.C-Zのコラボ企画として制作されたスペシャルドラマ。エグゼクティブプロデューサーはデルサタのMCでもあるよゐこの濱口優さんです。2019年4月にメ〜テレで地上波放送後、全国のイオンシネマでディレクターズカット版+メイキングの特別バージョンが上映されました。当初は一週間限定(4/12〜4/18)での公開予定でしたが、ミニシアターランキングでの動員1位獲得もあり、急遽公開期間が一週間延長(〜4/25)されました。途中各映画館でパンフレットが売り切れるなど、嬉しい出来事も多かったですね。
なお、デルサタとのコラボ企画は、2017年夏の55コン名古屋公演で六人目のA.B.C-Zとして濱口さんのライブ出演から始まり、2017年12月のA.B.C-Zと濱口さんの大阪への旅企画。2018年6月にはLBTでは横断幕等でA.B.C-Zへ結成10周年のお祝いメッセージ(他、2018年には名古屋名物ういろうの有名店である青柳総本家での限定商品発売などもありました)、そして今回のメンバー総出演のドラマ制作で4回目。本当に毎回毎回よくしてくださってファンとしては名古屋の方向には足を向けて眠れませんね!ちなみに今作の制作は2019年年始のLBTの追加公演(横浜アリーナ)でサプライズ発表されました。最高のサプライズありがとうございました!横浜アリーナ、揺れた!
2. あらすじ
舞台は春を目前にした名古屋はメ〜テレ。新米ADの赤木(橋本良亮)と若手カメラマン小紫(河合郁人)が担当するデルサタのお天気コーナーの中継中に画面に映り込もうとする不審な男が現れる。最悪の事態は免れたものの、男はまたメ〜テレに現れる。男は、フリーターの黄原(塚田僚一)。彼の目的はテレビを通して、自分がお世話になっている喫茶店を救った探し人にある『メッセージを伝える』こと。最初は無理だと突っぱねる赤木だが、警備員の青島(五関晃一)に押し切られ、黄原の無謀な試みに巻き込まれることになる。計画の準備をしているところを小紫に見咎められ詰問される。その場に偶然居合わせたメ〜テレの社食でアルバイトをしている脚本家志望の桃井(戸塚祥太)の「探し人は自分の父である」という言葉をきっかけに、『メッセージを伝える』ために彼らは一致団結する。
3. みどころ
- 軽快なテンポの計画立案から実行までの紆余曲折
『メッセージを伝える』ことを決めた5人がスタジオで計画を立てるシーンの軽快なテンポが絶妙。音楽の使い方もとても上手だなぁと思いました。意見を出し合い、計画が実現可能な内容になっていくにつれて士気が上がっていく5人を見ているとこちらもワクワクします。実行までの紆余曲折は色々ツッコミどころも満載ですが、そこに対して目を瞑れるくらいの高揚感を味わえました。紆余曲折を経て、最初とは違うかたちで計画は実行されるのですが、それが桃井と父の『必ず見つける』という約束をなぞるかたちで意味を持つのも絶妙でした。
- 番組作成の裏側を覗き見ることができる
テレビ局を舞台にした作品、しかも番組を通して『メッセージを伝える』ということが目的のため、色々と番組制作の裏側を見れる部分もあり、そういう意味でも楽しめたなと思います。デルサタという番組をスタート地点にしているからこそ、この作品になったのでしょう。そして、ただ番組制作の裏側を見ることができるというだけでなく、いつもは見えない番組の裏側にいる人たちの『何かを伝えたい』という志を端的に表している作品だとも感じています。
4. メンバー一人ひとりの役どころについて
- 橋本くん
新米ADの赤木は、この物語が伝えたいことを体現した人物だと思います。元ひきこもりの彼がテレビマンを志した理由が、それそのものだから。初っ端は本当に仕事ができなくて、小紫じゃなくてもこりゃ怒るわ…と思うけれど、覚悟を決めてからの彼は絶対に諦めないという強い意志を感じて頼もしかったなぁ。過去を吐露するシーン、私は泣けてしまいました。
- 戸塚くん
桃井、情緒が不安定すぎる!と私はいつも思っていましたが、試写会で戸塚くんが「いつも優しい役が多いので、感情を露わにするこういう役を演じられて良かった(意訳)」と言っていたらしいので、それはよかったなと思いました。たしかにイラッとしたりするところをお芝居では見たことがなかったので、面白かったですね。(本人が塚ちゃんに同じようなあたりをしているのは見たことがあったので新鮮という感じではなかったけれど…笑)自担のことなので文字量が多いんですが、天カメに向かってバンダナ振ってる時の表情が最高でした。あと、やたらおぼこい衣装を着せられていてウケた。シルエットがポチャッコで最高ですね。役所の話でもなんでもない……
ポチャッコかな pic.twitter.com/xEt3ZVRLdL
— rico (@riiicco2) 2019年3月9日
- 河合くん
役の話じゃないんですけど、映画館の画面で大写しになる河合くんが美人すぎてヒェーーーーってなりました。画面映え半端ない。生きてますか、河合担…? 小紫は5人のまとめ役兼口喧しい担当なのですが、河合くんって本当にこういう気の強い美人役似合っちゃうなぁって思いました。やっぱり顔がきれいだから……ね……
- 五関くん
狙ったわけではなかったようですが、五関くんの怪演が笑いを呼び起こしていて面白かった。何だかんだで青島ってめちゃくちゃ主義主張が一貫してていいんですよね。青島がいることで、誰でもどういうふうに在るかでヒーローになれるという希望にもなっていて、本筋とは別のところですごく良いメッセージになってるなぁと思いました。エンディングのジャンプ最高でした。
- 塚田くん
やりたいことが見つからなくてフリーターの黄原。塚ちゃん感が出てない塚田くんでした。最後黄原がADになることで、橋本くんと塚田くんというデルサタのふたりへ繋がってるんだよね。
5. 総括〜デルサタさんありがとう!
「僕らがこんなに頑張ったこと、誰も知らないでしょうね」
「でも、ちゃんと想いは伝わった。それで十分だろ」
これは、奮闘の甲斐あってメッセージが伝わり、探し人である桃井の父が訪れた喫茶店での赤木と小紫のセリフです。この記事のタイトルに引用した赤木のセリフを裏付けるやりとりだと思います。
『どんな小さな番組でも、どこかで誰かが見ていて、必ず伝わる』
これが、タイトルのセリフの全文です。『想いは伝わる』それが、このドラマの主題。頑張りは目に見えなくても強い想いがあれば、必ず。これはテレビの話だけではないんじゃないかなぁ、と思っています。A.B.C-Zの活動に重ねるのもいいし、自分のことに重ねることだってできる。ドラマはよくできた奇跡の話で現実はそうそううまくいかないだろうけど、きっとどこかで誰かが見ていてくれる、と思います。
私は、アイドルグループがグループ全体で出演するドラマが大好きです。5人でドラマに出演するのは2014年の『魔法★男子チェリーズ』に続き2回目。チェリーズもとてもありがたかったけど、今回もとてもありがたかった。そして、今作がこの内容だったのもよかった。ジャニーズなのにグループ全員で出演するドラマが全国ネットじゃないの?と、現実で言われているかどうかは知らないけれど、心の中の仮想敵は言います。でも、そうじゃなくてもいいよって私は思っています。全国の地上波の電波には乗らなかったけど、全国のファンが見られるようにと配慮してくださった映画館での上映。最初はびっくりしたけど、家で見るより大きなスクリーンで見れて得しちゃったし。映画館で推しグループ全員出てる作品見られるなんて滅多にあることじゃないですよね。本当にいろんな人が尽力してくれたんだろうなぁと思います。
準レギュラーでの出演をきっかけにしてここまでコラボ企画を打ってくれるデルサタさんには感謝しかありません。在京キー局だったら、ここまではしてもらえないだろうなぁと思います。本当にありがとうございました。これからも良いおつきあいをしていただけるといいなぁ、といちファンながら思っています。
最後に、もしまだ見ていないそこのあなた!まだ遅くありませんよ!ケーブルテレビ、スカパー!などで見られるCSチャンネル『エンタメ〜テレ』で7/28(日)13:30〜から再放送があります!ぜひお見逃しなく!