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アイドルが好きです。

夏の始まりに、私の中の戸塚担が戻ってきた

今年も夏がやってきた。

毎年、あちこちのグループのコンサートが始まると夏だなぁと思う。

多くの往年のジャニオタたちがそうであるように、私にとっての夏は、海開きでもなければ、野外フェスでもなければ、コンサートなのだ。

 

夏が始まる前、私の中の戸塚担は息を潜めていた。

何があったわけでもないし、好きじゃなくなったわけでもない。火が消えることはないけれど、煌々と燃え上がる訳ではなく、灰の中で静かに燻っていた。

それでも夏はやってくる。

8月9日。2017年の夏が始まった。

ひと月で一番忙しい月初を終え、なんとか8月9日を迎えた。

今年のツアーは7月30日の大阪城ホールから始まっている。10日間のビハインドだ。絶対にネタバレは見たくなくてTwitterはほとんど覗かなかった。

グッズを買い終えて、ご飯を食べている友人たちに合流する。と、ほぼ同時に「昨日の戸塚くん」についての話を聞いた。お腹が空いているから注文を決めなければならなかったけれど、正直それどころじゃない。こんな時に呑気にハンバーグとオムライスどっちにしようなんて考えている暇じゃない。

どうも、8月8日の戸塚くんは少し様子が変だったらしい。

他グループ担の友人に話すと意外がられるのだけど、戸塚くんは割と感情の起伏が表面化しやすい。(と、私は思っている。)あくまで想像だけど、何かしら原因があって(単発だったり、複合的だったり)それを持て余してうまく立ち回れない自分にまた苛立ちを覚えて、のような無限ループがあるんじゃないかと思う。

ファンになってすぐの頃、私は「戸塚くんの考えがわからないまま、戸塚くんのことを否定しない」という小さな誓いを胸に抱いていた。だからこそ、昔はちょっとやそっと様子がおかしくても、それには何か考えや原因があるだろうから、それを知る前に彼の言動をジャッジしないようにしようと思っていた。

最近は、そんなことはすっかり忘れて、いやいや、理由があってもそれって大人としてどうなの、なんて。大人の顔をして、正論を振りかざすようになっていた。(これはこれで正しいし、当たり前のことだけど)

そんなわけで、話を聞きながら、憤りも感じたし、悲しいし情けないと思うところもあった。その上、今回は自分の目で見たわけではないからこそ、更に消化不良を起こしていた。この目で見たなら、その行動になんとか理由を、私なりの解を見つけられたかもしれないけれど、それも叶わなかった。問題を教えてもらっていないのに答えを導き出さなければいけないような状況に途方に暮れた。

 

複雑な思いを抱えながら会場に入るとすぐ、映像撮りのためにカメラが入っている旨のアナウンスが流れた。

正直、少しホッとした。勝手ながら、今日も様子がおかしかったらどうしようと思っている自分がいた。けれど、カメラが入るなら下手な態度にはならない。きっと、大丈夫。そう言い聞かせながら、開演を待つ。

コンサートに対する不安もあった。何故なら、今回は戸塚くんが中心となって作り上げたコンサートだから。

私は、戸塚くんの感性がすごく好きで、それを心地よく感じている。だから、きっといいものになると思っていたけれど、期待しているからこそ少し違うと思ってしまったらどうしよう、という不安もあった。

ほんの少しの例外を除いて楽しくないコンサートなんてない。私はそう思っているけれど、楽しい・楽しくない、と、よく出来ている・そうでもない、はやっぱり違っている。

いいコンサートの定義は人それぞれだと思う。個人的には、曲がいいとか、要所要所がかっこいい・面白いとかではなく、全体の流れやラストに向かっての収束感や一貫性、詰まるところテーマがしっかりしているか、そして、そのテーマを活かす構成力があるかがキーになるように思う。それが絶対的にいいというわけではないけれど、少なくとも私はそういうコンサートが好きだし、そういうコンサートはずっと心に残っている。

自分で自分の中のハードルを上げていることは重々承知だったけれど、戸塚くんの感性に絶対的信頼を置いているからこそ、彼がメインで作り上げたコンサートに対する期待はとても大きかった。

 

客電が落ちて、オープニングの映像が流れる。今までのシングル曲の衣装を纏った五人がそれぞれ映し出される。

舞台は宇宙。五人の乗った宇宙船が、いま、地球へと到着する。

ふと、私にとってのA.B.C-Zは宇宙人だったことを思い出す。一番最初に五人を見たのは、ジャニーズワールドの初演だったし、それから先も宇宙人なA.B.C-Zにたくさん出会ったから。

ずっと宇宙と地球を行ったり来たりしてた彼らがやっと地球に帰ってくるんだ!なんて、少しドキドキした。

歓声はどんどん大きくなって、最高潮へ。ステージに五人が現れた瞬間、やっぱり一番気になったのは戸塚くんの様子だった。

笑ってる。

それだけで、すごく幸せだった。

冗談交じりに、戸塚くんが生きていてくれるだけでファンサ、と私はよく言うけど、半分は冗談じゃない。

生き死にとかそこまで大げさなレベルではないものの、戸塚くんが戸塚祥太としてステージに立ってくれるだけで本当に嬉しい。そこに居てくれるだけで本当に嬉しい。

危うさを秘めた彼が、その危うさをどこかに追いやって幸せそうに笑ってくれることが嬉しい。

それだけでいいと思っていたはずなのに、段々私も多くのものを求めて勝手に失望したり悲しんだりしてたんだなぁ。人間って本当に勝手で欲深い生き物なんだなぁ。そうやって、楽しいことを自分で楽しくないものにしてたんだ。

ステージの上の戸塚くんは、いつもと同じように輝いている。それを見た瞬間、急に世界が色付いたような気がした。

 

さて、コンサートがどうだったかというと、、、楽しかった!

期待値は上がっていたけれど、それに十分に答えてくれた。笑ったし、ドキドキしたし、ほろっとすることも、ほっとすることもあった。

夏メドレー(Endless Summer Magic〜Summer 上々を勝手に呼んでる)は可愛すぎだし、リリホワからのWhippyはすごく見応えがある。終盤の星のセットにはテンションが上がった。

そして、本編ラストは、最新曲MVからどんどんMVが巻き戻されて、もちろんざえび。知ってた!

知ってた!けど、やっぱりこれしかないよね!!

何回も何回も聴いたけど、何回聴いても飽きはしない。デビュー曲ってそういうものだ。

遠巻きにデビューを眺めていた私でも、A.B.C-Zのデビューが決まった日にやっとデビュー出来たんだ!おめでとう!!という気持ちになったから、きっと、デビュー前から彼らを応援していた人たちにとっては本当に嬉しい出来事だったんだろうと思う。もちろん、彼らにとっても。

DVD?と思ったこともあったけど、やっぱりDVDじゃなきゃ彼らの魅力は伝わらなかったと思う。

ところで、私はざえびの2コーラス目の歌詞がすごく好きだ。

川をくだり 海に着いた 小さな思い

幸せという 雨となって またこの場所へ

こらえた涙も 置いてきた夢も カタチを変えいつか 誰かに届け

すごくA.B.C-Zに似合っている。

ジャニーズワールドでA.B.C-Zを見た時、その役柄のせいもあるけれど、彼らは『繋ぐ』ということを体現しているみたいだと感じたことを思い出した。

変わってゆくもの、変わらないもの、全て引っ括めて、誰かから誰かへ、過去から未来へ。

彼らの在り方や行動が、繋ぐこと、そして、循環させることを体現しているように思う。

 

大団円で終わった本編に続くアンコール。

ラスト一曲を残して、一人一人から挨拶がある。

戸塚くんの挨拶、すごく良かったんだ。

お世辞にも上手な挨拶とはいえないけれど、思っていることをとにかく伝えたくて止まらなくなってしまったという感じがして、その不器用さと素直さに好感が持てた。

思い余ったのか、いきなりメンバーに愛を(いや、きっと感謝を)伝え始めた瞬間に、こういうところが彼が愛される理由なんだなぁと思った。

柔和なように見えて熱いハートを持っていて、不器用なほど真っ直ぐで、だからこそ、自分の大事なことを恥ずかしげもなく伝えることが出来る。

 

挨拶が終わって、橋本くんが歌い始めた瞬間、鳥肌が立った。

サポーターズ、こうきたか。

えび座の期間中から薄々気付いてはいたけれど、戸塚くんにとってこの曲は本当に大事な曲なんだと改めて思う。

ここでこの曲を歌うのは意外ではあったけれど、すごくしっくりきた。

みんなの応援のお陰でここまでこれたよありがとうこれから先も永遠を誓うよ、ではなくて、みんなの応援のお陰でここまでこれたから僕たちもみんなを応援するよ、と朗々と歌い上げるなんてA.B.C-Zらしいじゃないか!

ありがとう、でも、これからもよろしく、でもなく、きみをサポートしたい、なんて。彼ら五人の物語とパラレルに存在するそれぞれの物語を認めて、自分たちから離れたところにあるそれを応援しているなんて。

なんて他人本位なんだろう。

それが、A.B.C-Zなんだ。誰かのために生きられる五人だからこそ、たくさんの人に好きになってもらえたんだ。本当にいつだってたくさんの人に支えられているんだ。そう思うと誇らしくなった。

昨年のABC座の期間中、本編最後のこの曲で大声で叫び続けている戸塚くんをずっと見ていた。いつも晴れやかな表情だった。心の底から楽しい・嬉しいと叫んでいるかのような表情だった。

ステージの上の五人の声に会場の声が重なる。地面を揺らすような力強さがあった。

昔、A.B.C-Zのファンはあまり声を出さない印象があったけど、こんなに大きな声が出るんだと思うことが増えてきた。彼らにとっても色々な変化があった五年間だったけれど、ファンにとっても変化のある五年間だったんだ、と思った。

A.B.C-Zのこと、好きでよかったなぁ。いつだって誰かのために生きている彼らのファンでよかったなぁ。その誰かの中に、大勢のファンの中の一人として入れてもらえてよかったなぁ。

 

 

コンサートの翌日。

戸塚くんが公式サイトの連載を更新した。

本当に馬鹿な人だなぁ、と思いながら、これでこそ戸塚くんだと思った。

失敗や自分の中の弱い部分、言いにくいことや隠しておきたいことをきちんと言葉にして伝えてくれる。大事なことを誤魔化したり、伝えることを疎かにしたりしない。

戸塚くんの一番好きなところは、愚かなほどまっすぐで誠実なところ。

そんな戸塚くんだから、何があっても信頼出来るし、好きでいられる。 好きでいたいと思える。私たちが教えてもらえる範囲でだけど、戸塚くんのこと理解したいと思える。

忘れていた気持ちを思い出すと、ふわりと温かい気持ちになった。

 

8月8日の話を聞いて、メンバーに気を遣わせてる戸塚くんに一番ムカついた。だけど、今考えると、彼らにとったらそれは普通のことなのかなと思った。

ちょっととっつー調子悪そうだから、フォローしよう・そっとしておこう、って。自然とそういう風に心や体が動いてるんのかも。

私、人に優しくならなきゃなぁ、と改めて思った。

誰かをきっかけにして悲しんだり悔しがったり、もっと、もっと、って求めてしまうことはあるけれど、やっぱり人に優しくなろう。だって、私も誰かに許されているし、誰かに優しくされている。甘やかすというわけじゃなく、理解しようとしたいと改めて思った。

2017年の夏の始まり。また自分が疎かにしてたことをふと思い出した。

彼らだけのおかげではなくて、もっとたくさんの人の影響ではあるけれど、8月8日から8月10日までの3日間が駄目押しになった。アイドルって、時に自分の人生にとって大事なものを教えてくれる。だから、楽しいんだ。

A.B.C-Zを好きでよかった。戸塚くんを好きでよかった。

そうじゃなきゃ、この3日間は経験できなかったし、経験したとしても捉え方が違っていただろうから。

 

 

戸塚担になろうと思った時、この先他の人を担当にすることはないだろうと思った。浮き沈みはあるし、時々私の中の戸塚担は放浪の旅に出てしまうけど、今もその気持ちは変わらない。 

おかえり、私の中の戸塚担。これからも、よろしく。